三ツ星ベルトの2019年3月期第3四半期決算は、売上高が551億1300万円で前年同期比3・7%増、営業利益は67億9200万円で1・8%減、経常利益は74億6700万円で同1・5%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は51億4300万円で同5・4%減となった。
国内ベルト事業の売上高は217億7500万円で同1・9%増、営業利益は56億6600万円で同2・6%減となった。
分野別に見ると、自動車用ベルトは組み込みライン用の売上高は前年並みとなったが、補修用ベルトは車検交換需要の低下により売上高が減少し、全体では前年同期を下回った。
一般産業用ベルトは、射出成形機やロボット業界の需要堅調を受け、売上高は増加した。また、搬送ベルトは食品業界や物流業界向けの売上高が好調に推移。また合成樹脂素材も企業の設備投資による需要増加に伴い売上高が伸長した。
一方、OA機器用ベルトはユーザの中国市場向け機種の減少影響などから、売上高は減少した。
海外ベルト事業の売上高は254億6700万円で同3・2%増、営業利益は29億8500万円で同6・8%増となった。
分野別では、自動車用は米国で二輪車用が販売好調、欧州は四輪車用の新規需要獲得により売上高が増加した。アジアでは東南アジアで二輪車用の拡販が奏功したことなどから、全体では売上高が増加した。
一般産業用は、欧州はユーザの在庫調整により補修需要が減少したが、アジアでは補修用の拡販に加え、新規受注の獲得により売上高が増加し、全体では増加した。
OA機器用ベルトは日系ユーザ向けの販売低下に伴い、売上高が減少した。
建設資材事業の売上高は42億9800万円で同22・3%増、営業利益は9600万円で同64・9%増となった。
その他の売上高は35億7000万円で同0・2%減、営業利益は1億1700万円で同8・5%減となった。
通期の連結業績予想については当初見通しから変更なく、売上高は685億円で1・6%減、営業利益は76億円で同9・8%減、経常利益は76億円で同13・7%減、 親会社株主に帰属する当期純利益は60億円で同4・0%減を見込んでいる。