オカモトの2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高は709億9900万円で前年同期比5・5%増、営業利益は74億9700万円で同9・2%減、経常利益は86億8400万円で同4・9%減、四半期純利益は62億3400万円で同10・7%減となった。
セグメント別では、生活用品の売上高は252億5200万円で同5・3%増、セグメント利益は53億2800万円で同7・5%増となった。コンドームは、国内市場でのインバウンド需要の勢いは緩やかになりつつも、オカモトゼロワンシリーズを中心とする薄物商品が堅調に推移し売上増となり、海外向けも好調で売上大幅増となった。浣腸は、各代理店の在庫調整の影響により売上減となった。手袋は、炊事用と産業用は堅調だったがその他用途向けが苦戦し売上減となった。ブーツと雨衣は、暖冬により防寒長靴が苦戦し、少雨の影響で雨衣、定番品長靴の販売が振るわず売上減となった。シューズは、カジュアル靴はOEM品の扱いが増えたが、紳士革靴の販売不振の影響で売上減となった。
通期予想は、8月に利益を上方修正した予想を据え置き、売上高は950億円で前期比5・5%増、営業利益は92億円で同9・4%減、経常利益は99億円で同9・4%減、当期純利益は60億円で同12・0%減を見込んでいる。
なお、産業用製品は、売上高が455億7200万円で前年同期比5・8%増、セグメント利益は34億6000万円で同22・5%減だった。フイルムでは、一般用は産業用が低調で売上減となったが、工業用、建材用、多層フィルム、農業用の売上は増加した。自動車内装材は、北米での乗用車市場の落ち込みがあったが、新規アイテムの受注により売上増となった。工業用テープは、スマートフォン関連と車輌用が低調で売上横ばいとなった。食品衛生用品は、マスクや手袋などの衛生商品が低調で売上微減となった。