NOKは2月7日、アイアンラバーベルトの新モデルとして「歯面低μ布張りベルト」をラインナップに追加し、販売を開始すると発表した。
歯面低μ布張りベルトは、特殊な低μ布をベルト歯面に貼り付け(一体成型)、低摺動化を実現することで高負荷にも対応し、生産性向上に寄与する。また、耐久性や静音性の向上や消費電力の低減、環境面にも配慮した製品となっている。
従来のベルトでは、回転速度・荷重アップという高負荷条件下において、プーリ歯面とのかみ合い時に発生する摺動発熱が高く、ベルトへの負荷が大きくなるため、不具合発生の原因となる。そのため同社は、回転速度・荷重アップという高負荷対応を実現するため、ベルト歯面の布素材に着目し、大手繊維メーカーと特殊低μ布を共同開発した。同製品により、従来の布張り仕様対比で44%の摩擦係数低減(低摩擦材仕様対比では70%の摩擦係数低減)を実現した。その結果、耐久性が向上し、これまで以上の回転速度・荷重アップに対応が可能となった。また、低摺動による消費電力低減や生産性向上、高い静音性による工場などの環境向上にも寄与する。
使用用途としては、半導体製造時の移動用ベルトや多軸ロボットのアーム部分、駅ホーム柵(ドア)駆動用があげられる。