朝日ラバーの2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高は60億2800万円で前年同期比8・5%増となった。利益面では、販売の増加などにより営業利益は4億7100万円で同8・5%増、経常利益は4億8700万円で同7・1%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億2200万円で同2・0%増となった。
工業用ゴム事業では、自動車内装照明用のASA・COLOR・LEDは第3四半期に入り受注がやや減少しているが、スポーツ用ゴム製品である卓球用ラケットラバーは堅調に推移した。また、認証・認識ビジネスに対応するRFIDタグ用ゴム製品が顧客販売戦略強化などにより販売が増加した。
その結果、工業用ゴム事業の連結売上高は51億円で同9・4%増となった。またセグメント利益は5億8700万円で同12・7%増となった。
医療・衛生用ゴム事業では、ディスポーザブル用ゴム製品であるプレフィルドシリンジ(薬液充填済み注射器)用ガスケットや採血用・薬液混注用ゴム栓などの受注が安定して推移した。
この結果、医療・衛生用ゴム事業の連結売上高は9億2700万円で同3・8%増となった。セグメント利益は1億2200万円で同15・9%減となった。
通期の連結業績予想については、ものづくりの構築に関する先行投資の実施や業務効率化による中途採用の費用増などで、前回予想から売上高は据え置いたものの利益を下方修正した。それによると、売上高が77億8900万円で前期比3・4%増、営業利益が5億3900万円で同3・9%減、経常利益が5億6500万円で同4・2%減、親会社株主に帰属する純利益が3億9800万円で同13・4%減を見込んでいる。