日本ゴム工業会・統計委員会(ロール製品関係7社)がまとめた2018年1~12月のゴム・樹脂ロール生産実績によると、総合計は4378tで前年同期比4・1%減となり、5年ぶりのマイナスとなった前年に続いて2年連続で前年実績を下回った。
このうちゴムロールは4000tで同4・1%減、合成樹脂ロールは379tで同4・1%減となり、ゴム・樹脂とも減少した。
18年を四半期ごとに見ると、ゴムロールの1~3月は同6・5%減、4~6月は同6・5%減、7~9月は同4・9%減、10~12月は同1・9%増、合成樹脂ロールは1~3月が同6・2%減、4~6月は同4・6%減、7~9月は同2・1%減、10~12月は同3・2%減と推移した。
用途別では、印刷用は10~12月が1・7%増と6四半期ぶりに増加に転じたものの、ペーパレス化による印刷需要の減退を受け厳しい状況にある。また、製鉄用は年間を通しマイナスだった。構成比で全体の6割を占める印刷用・製鉄用ともに顧客の間でロールに対する長寿命化ニーズが高まっており、ロールの巻き替え需要は減る傾向にある。
さらに詳しく見ると、全体の36・0%を占める印刷用の1~12月はゴム・樹脂合計で1592t
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