バンドー化学の2019年3月期第3四半期連結決算は、売上高が715億2100万円で前年同期比4・7%増、営業利益は53億4400万円で同13・4%増、経常利益は62億9600万円で同20・5%増、四半期純利益は46億5700万円で同18・0%増となった。
自動車部品事業は、国内は、自動車生産台数が前年水準で推移し、補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が増加した。海外は、中国において自動車生産台数の減少により販売が減少したが、アジア地域において積極的な顧客開拓に注力したことにより、補機駆動用伝動ベルト、補機駆動用伝動システム製品およびスクーター用変速ベルトなどの販売が増加した。この結果、売上高が315億6500万円で同0・9%増、セグメント利益は25億1100万円で同6・1%増となった。
産業資材事業は、一般産業用伝動ベルトは、国内は機械受注に足踏みがみられ、産業機械用伝動ベルトの販売は前年比横ばいで推移した。また、米国、中国およびアジア地域における販売強化により農業機械用伝動ベルトや産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。 運搬ベルトは、国内において鉄鋼向けなどの案件が増加した。セグメント利益は、取引先への不具合対応により原価が増加した。これにより、売上高が262億2300万円で同8・5%増、セグメント利益は14億7100万円で同2・4%減となった。
高機能エラストマー製品事業の売上高は116億7200万円で同2・7%増、セグメント利益は6億7900万円で同158・9%増。製品別では、機能フイルム製品については、建装材業界への販売強化により、建築資材用および工業資材用フイルムの販売が増加したが、医療関連製品および装飾表示製品の販売は減少した。精密機能部品は、OA機器メーカーの生産台数は横ばいで推移しているものの、主要顧客向け高機能ローラおよびブレードの販売が増加した。セグメント利益は、高付加価値製品への転換が進んだことなどにより増加した。
その他の事業は、ロボット関連デバイス事業などを行っており、売上高は26億5200万円で同38・4%増、セグメント利益は電子資材事業の増加が寄与し、5億1400万円で同121・4%増となった。
通期業績予想の変更はなく、売上高が940億円で同3・0%増、営業利益は65億円で同2・6%増、経常利益は70億円で同6・1%増、当期純利益は50億円で同4・3%増を見込んでいる。