横浜ゴムの２０１８年12月期第４四半期連結決算は、売上収益は６５０２億３９００万円で前期比０・６％増、事業利益は５９２億５７００万円で同１・７％増、営業利益は５３４億７８００万円で同１・４％減、当期利益は３５６億２３００万円で同10・９％減となり、売上収益と事業利益は過去最高となったものの、米国タイヤ生産子会社のヨコハマタイヤマニュファクチャリングミシシッピ、ＬＬＣで減損損失を計上したこともあり、営業利益と当期利益は減益となった。
セグメント別では、タイヤ事業の売上収益は４５４８億１００万円で同１・１％減となった。
新車用タイヤは、国内、海外ともにプレミアムカーへの新車装着などは順調に拡大したものの、国内では納入車種の切り替えや自然災害による自動車の生産調整の影響等により販売が低調だった。海外は、中国で自動車販売不振に伴う生産調整等が続き、国内、海外ともに売上収益は前期を下回った。
市販用タイヤは、国内では「アイスガードシックス」をはじめとする冬用タイヤの販売が順調。また、グローバル・フラッグシップブランド「アドバン」シリーズや低燃費タイヤブランド「ブルーアース」シリーズなどの高付加価値商品の拡販に努めたことで、売上収益は前期を上回った。
一方、海外では天候要因や一部新興国での通貨不安、および米中貿易摩擦の影響による販売減少などを受け、売上収益は前期を下回った。
ＭＢ事業の売上収益は１１７７億８２００万円で同３・２％増。うち、ホース配管事業は、国内外の建機、工作機械需要が引き続き旺盛だったことや、自動車用ホース配管も海外を中心に好調を維持し、売上収益は前期を上回った。
また、工業資材事業は、国内外でコンベヤベルトの販売が好調だったことから、売上収益は前期を上回った。
一方、ハマタイト・電材事業及び航空部品事業の売上収益は前期を下回った。
ＡＴＧの売上収益は６８６億８９００万円で同８・３％増。農業機械用・産業車両用タイヤをはじめとするオフハイウェイタイヤは、豪州・欧州を中心とした世界的な天候不良、異常気象により一部地域で市販用タイヤの販売が振るわなかったが、農業機械の需要が引き続き回復傾向にあり、新車用タイヤの販売が好調に推移し売上収益は前期を上回った。
２０１９年12月期の業績予想については、売上収益は６６００億円で前期比１・５％増、事業利益は５７５億円で同３・０％減、営業利益は５７５億円で同７・５％増、当期利益は４００億円で同12・３％増を見込んでいる。
