東海ゴム 20年初頭に売上高1兆円目指す

2011年11月09日

ゴムタイムス社

 東海ゴム工業㈱(西村義明社長)は11月9日、2015年度までの中期経営計画「2015 年 TRI GROUP VISION」(以下2015V)を策定し、2020年初頭にグループ連結売上高1兆円を目指すと発表した。 
 新中期経営計画は、10年後の2020年の経済情勢および経営環境の予測を行い、2020 年におけるありたい姿を描き、その実現に向け「2015 年までに何をすべきか」という観点から2015Vを策定した。2015Vにおいて、「自動車」「ICT(情報通信)」「インフラ」「住環境」「医療・介護・健康」「資源・環境・エネルギー」の6分野を成長市場と位置づけ、既存事業の商品力の強化と新商品の開発、上市を進めていく計画。創業以来培ってきたコア技術をベースに、世界中の顧客に「喜び」を提供し、人々の「安心・安全・快適」のために新しい価値を創造し続ける企業であることを2020年の「ありたい姿」として定めた。
 その上で2015Vにおいては2011年度から2015年度までの5年間を「変革と成長」の時期と位置づけ、「既存事業の持続的成長」「新市場・新分野への事業展開」「2020年に向けた事業基盤の確立」を図ることで、数値目標として連結売上高 4200億円、連結営業利益 340億円、営業利益率 8%、連結ROE(純利益/株主資本)10%、連結ROA(営業利益/総資産)8%を目指す。

各事業セグメントの重点実施項目
 自動車用品
【既存事業】~グローバルでの競争力強化~
 ▽海外現地開発体制の強化による非日系自動車メーカーへの参入▽海外拠点の拡充によるグローバル供給体制の強化
【新市場・新分野】~環境対応車・小型車向け製品の開発~
 ▽ハイブリッド電気自動車(HEV)、電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、アイドルストップ車、小型車向け新製品の開発
 ▽超燃料低透過材料の開発(燃料蒸散/排ガス規制強化対象新製品)
 一般産業用品
 ①IT エレクトロニクス
【既存事業】~新興国向け製品の拡充~
▽新興国向け低価格LBP 製品の開発、上市▽客先海外拠点に対する最適納入体制づくり
【新市場・新分野】~新市場・新分野向け製品の開発~
 ▽POD(プリントオンデマンド)市場向け高機能製品の開発、上市
 産業資材
【既存事業】~グローバル拡販の強化~
 ▽高圧ホースの中国・インドでの拡販を強化▽鉄道車両用防振ゴムの北米・インド・欧州への新規展開▽住宅関連向け制震ダンパーの拡販とグローバル展開
【新市場・新分野】~環境規制対応製品の開発/既存技術の応用展開~
 ▽世界基準での環境規制に対応した次世代高圧ホースの開発▽鉄道車両(室内用)振動制御・制遮音デバイスの開発、上市
 新事業
 ~創業以来培ってきたコア技術を元に開発した先進技術による新商品の創出~
 ▽機能性フィルム=高性能遮断熱フィルム▽SRセンサ=体圧検知センサ、床ずれ防止アクティブマットレス、介護支援ロボット、次世代柔軟入力インターフェース▽機能性部材=自動車用次世代軽量化部材、HEV・EV・FCV 用部材▽ECO=壁面緑化商品、高品質天然ゴムの製造

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