ブリヂストンは2月15日、東京都港区のブリヂストングローバル研修センターで決算説明会を開き、菱沼直樹CFOが2018年12月期連結決算の説明を行った。
タイヤ需要がグローバルで概ね堅調に推移する中、同社のタイヤ販売本数は、乗用車用が前年並み、トラック・バス用が前年比4%増だった。いずれも補修用が北米と中国・アジア大洋州でマイナスとなったが、新車用は全ての地域で前年実績を上回った。菱沼CFOは「新車用タイヤの販売が好調に推移した。一方で、北米などでは新車用への優先供給を行った結果、補修用に充分供給できない状況が生じた」と総括した。
建設・鉱山車両用は超大型が同15%増、大型が同5%増と堅調で、乗用車用の18インチ以上の高インチも同15%増と高い伸びを示した。
こうしたタイヤ販売動向を背景に、売上高は3兆6501億1100万円で前期比0・2%増、営業利益は4027億3200万円で同3・9%減となった。
事業別では、タイヤ部門は売上高が3兆514億円で同1%増、営業利益は3939億円で同2%増で、「新興国の通貨安、特に中南米の為替の影響があったが、高インチタイヤや建設・鉱山車両用タイヤ、高付加価値タイヤなどの販売増により2%の増益となった」(菱沼CFO)。
多角化部門は、「ソリューションを軸とした事業再構築のための一時的費用が発生した」(菱沼CFO)ことから、売上高が6187億円で同1%減、営業利益は89億円で同72%減となった。
当期純利益は2916億4200万円で同1・2%増。7月に営業開始した