マイクロ波電力応用の専門メーカーであるミクロ電子(埼玉県川越市、山中亨社長)は、顧客のニーズに適したマイクロ波電力応用装置やマイクロ波デバイスの開発・製造・販売を手掛けている。
今期に創立45周年を迎えた同社はゴム工業向けを中心に、セラミックス、食品工業、医療関連などさまざまな分野に販路を拡大してきた。
19年3月期の需要動向では、販売の約6割を占めるゴム工業向けのマイクロ波ゴム連続加硫装置の需要は前年並みを推移。セラミックについては、「前期はセラミックスの大型案件があったものの、今期は来期に持ち越しになるだろう」と捉え、通期は売上が前年と比較して若干落ち込むと見込んでいる。
国内では、新規や増設需要よりも設備の老朽化による更新需要が多く、一方、海外はミクロ電子と北京ミクロのミクログループとしては、メーカーの投資意欲の回復による装置の更新需要が堅調に推移し、前年比プラスとなった。
ただし、「中国経済の影響に限りが見え、先行き不透明感が強い」(山中社長)と慎重な姿勢を示している。
今期の事業戦略は、前期に引き続きサンプルテスト装