三井化学、中国に新拠点 長繊維GFPPを生産

2019年03月07日

ゴムタイムス社

 三井化学は3月5日、同社グループの中国の製造拠点である三井化学複合塑料(中山)有限公司にガラス長繊維強化ポリプロピレンの生産設備を新設すると発表した。

 生産設備新設は、2020年に完工、同年9月に営業運転の開始予定、生産能力は年産3500tとなっている。

 長繊維GFPPの製造拠点は、日本、米国に次ぎ3拠点目となり、今回の設備新設により、同社の長繊維GFPPの生産能力は、年産1万500tとなる。

 プライムポリマーが開発した同製品は、繊維状のガラスとポリプロピレン樹脂を溶融・混練して得られる複合材料で、軽量でガラス繊維が長いことによる剛性や耐衝撃性のバランスに優れていることに加え、外観性が良いことから、無塗装による自動車向けバックドアインナー等に採用されている。

 昨今の環境規制の強化やEV化の進展を背景に自動車には更なる軽量化が求められており、バックドアなどの金属代替素材として繊維強化樹脂の需要は増加が見込まれている中、同社は世界的に拡大する需要を的確にとらえ、重点分野の一つであるモビリティの更なる事業拡大を進める。

 

三井化学複合塑料有限公司

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