日本ベルト工業会がまとめた2018年のゴムコンベヤベルトの需要先別販売実績を見ると、国内の主要需要先である鉄鋼高炉メーカーの販売比率は前年比(金額ベース)で2桁増となった他、石灰や石炭も前年を大きく上回った。一方、セメントや電力・ガスの販売比率は前年比(同)を下回る結果となった。
国内需要では、鉄鋼・高炉メーカー(販売比率23・3%)は前年比26%増。上半期が前年同期比10%増、下半期は同43%増と上期・下期とも2桁増となり、17年の同13%減から大きく回復した。18年の国内粗鋼生産量(日本鉄鋼連盟調べ)は前年比0・3%減の1億430万tと4年連続の減少となった。都市部での再開発案件などで建築向けの鋼材需要は好調を維持している。
自動車関連(販売比率0・6%)は、上期が同2%増と小幅な伸びとなったが、下期が同20%増と大きく伸長したことで年間で前年比10%増となった。
一方、インフラ・土木関連では、電力・ガス(販売比率2・2%)が同4%減、セメント(販売比率2・4%)は同30%減