ファインケミカルとは、多品種・少量生産で、機能性・付加価値が高い化学工業製品のことを指している。医薬品や農薬、合成染料、香料、界面活性剤など多様な用途があるが、ゴム関連企業と関係が深いのはゴム薬品だ。
経済産業省のまとめによると、有機ゴム薬品の2018年の出荷量は1万7642tで、前年に比べ1・5%増加した。
昨年はゴム製品出荷が前年比5・0%増となり、ゴム製品の需要が比較的好調だったことで、有機ゴム薬品の出荷も前年実績を上回ったと見られる。
ただ、工業用ゴム製品の出荷は昨年12月に前年同月比で微減となり2ヵ月ぶりにマイナスに転じ、ゴム薬品の出荷量も昨年11月は1487tで前年同月比8・8%減、12月は1431tで同1・4%減となっている。米中貿易摩擦や中国の景気減速の影響がじわりと出ていると見られ、先行きも不透明さが増している状況だ。
このような環境下、
2019年03月18日