タイガースポリマー(大阪府豊中市、渡辺健太郎社長)の18年度のゴムシート事業は、主要需要先の自動車業界や半導体関連などが順調に推移したことで、売上は前年度を上回る見込みとなった。ただ、18年度下半期は上半期に比べ、徐々にその伸びが弱くなっているという。その理由について、同社では「景気の先行きに警戒感が広がり、企業の間で設備投資に様子見の動きが出てきた」と捉えている。
品種別の状況をみると、汎用の合成ゴムシートは順調だった。天然ゴムシートも大きな落ち込みは見られず前年並みを確保した。
また、フッ素ゴムやシリコーンゴムの特殊ゴムシートは、半導体関連の好調を受け18年度も伸長した。
「フッ素ゴムやシリコーンゴムについては、一時期のような品薄感はここにきて解消されてきた」としつつも、「安定供給できる状況にはなっていない」(同社)という。
また、工場設備に使われるケースが多いウレタンゴムシート「タイプレンシート」は、工場設備の入れ替えや定修があり、18年度の販売は順調に推移した。
この他、用途別・機能別ゴムシートは、「導電性ゴムシート」「耐電性ゴムシート」「耐摩耗ゴムシート」など幅広い製品を備えており、多種多様なユーザーニーズに応えている。
このうち、導電性ゴムシートは、安価な輸入品