ブリヂストン
ブリヂストンは2月28日、2019年のモータースポーツ活動計画を発表した。
昨年は、四輪レースのスーパーGTで5年振りにGT500とGT300の両クラスで同社タイヤ使用チームがシリーズチャンピオンを獲得。世界最高峰の二輪耐久レース、FIM世界耐久選手権においても、参戦2年目にして同社タイヤ使用チームがシリーズチャンピオンを獲得した。今年もこれらのレースに加えて、二輪の全日本ロードレースや鈴鹿8時間耐久ロードレース、同社グループが2025年までオフィシャルタイヤサプライヤーを継続しファイアストンブランドタイヤの独占供給が今年で20年目を迎える北米のNTT・インディカー・シリーズなど、トップカテゴリーレースへのタイヤ供給を通じて、タイヤの技術力向上を推進する。
また、日本国内で行われるトヨタ・ガズー・レーシング86/BRZレースやロードスター・パーティレースⅢ、ジムカーナ、カート、さらに、毎年20万人以上の観客を集める独ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどの参加型のモータースポーツにおいても、タイヤ供給を通じて多くのユーザーに走る楽しさを提供していく。
四輪レースでは、スーパーGT、 CIK―FIA選手権(世界・欧州選手権)、全日本カート選手権、全日本ジムカーナ選手権、ロードスター・パーティレースⅢ、NTT・インディカー・シリーズ、ニュルブルクリンク24時間耐久レースの7レースをサポートする。
二輪レースでは、FIM世界耐久選手権(EWC)、FIM世界耐久選手権鈴鹿8時間耐久ロードレース、MFJ全日本ロードレース選手権、MFJ全日本モトクロス選手権の4レースをサポートする。
住友ゴム
住友ゴム工業は3月11日、2019年度のモータースポーツ活動計画を発表した。
四輪モータースポーツ活動のダンロップは、国内においては、国内最高峰の四輪レースのひとつであるスーパーGTを中心に活動し、GT500クラスのモデューロ・ナカジマ・レーシングをはじめ、GT300クラスの3チーム計4台にタイヤを供給する。そのほか、全日本ラリー選手権、全日本ジムカーナ選手権、全日本ダートトライアル選手権、全日本カート選手権などの幅広いカテゴリーでタイヤを供給し、各クラスでタイトル獲得を目指す。
一方、入門フォーミュラレースであるFIAーフォーミュラ4選手権、フォーミュラ4選手権などにもワンメイクタイヤ供給を行うことで若手ドライバーの育成をサポートする。また、アマチュアドライバーも参戦する参加型競技のトヨタ・ガズー・レーシング86/BRZレース、トヨタ・ガズー・レーシング・ラリーチャレンジへの協賛およびタイヤの供給を継続する。
ファルケンでは、世界一過酷なレースとも言われる独ニュルブルクリンク24時間レースに参戦。昨年に引き続きファルケン・モータースポーツとして、昨年総合9位で完走したポルシェ911GT3Rと昨年総合15位で完走したBMW・M6・GT3の2台体制で総合優勝を目指す。また、SP3Tクラスで5度目となるクラス優勝を果たしたスバルテクニカインターナショナルへのタイヤ供給も引き続き行い、欧米を中心に高い評価を得ているファルケンブランドのさらなる価値向上を目指すとともに、モータースポーツの発展に貢献する。
二輪モータースポーツ活動では、世界最高峰の二輪レースであるFIMロードレース世界選手権のMoto2とMoto3クラスにワンメイクタイヤ供給を行い、レースに参戦するライダーの足元を支える。FIM世界耐久選手権シリーズでは3チームにタイヤを供給し、優勝を目指す。モトクロスレースにおいては、米国で行われるAMAスーパークロスで、昨年10年連続全階級制覇という記録を達成し、今年も全階級制覇を目指すとともに、モトクロス世界選手権であるMXGPでのチャンピオン獲得も目指す。
国内においては、全日本ロードレース選手権をはじめ、様々なカテゴリーにおいて有力チーム、ライダーをサポートする。
また、NSF100HRCトロフィーのジュニアチャンピオンシップクラスに始まり、世界的に人気の高い250cc車両による育成型レースにワンメイクタイヤを供給することにより、日本から世界に通用するライダーを育てるための環境づくりに取り組む。
横浜ゴム
横浜ゴムは4月3日、2019年のモータースポーツ計画を発表した。
同社は昨年からスタートした3ヵ年の中期経営計画「GD2020」の技術戦略において、モータースポーツ活動を重要な先行技術開発の場と位置付け、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたるレースに参戦しており、ADVANブランドを中心に国内外の四輪レースをサポートする。
国際シリーズでは、FIAワールドツーリングカーカップ(WTCR)やスーパーGTシリーズ、VLNシリーズ、ニュルブルクリンク24時間耐久レースなどにタイヤを供給する。
WTCRは、同社が2006年から12年連続で同レースをサポートしてきた実績が認められ、2018年、2019年のワンメイクサプライヤーに指定されている。
スーパーGTでは、GT300とGT500の両レースに参戦する。GT500では2018年に引き続きコンドー・レーシングのリアライズコーポレーションADVAN・GTーR、レクサス・チーム・ウェッズスポーツ・バンドーのウェッズスポーツ・アドバンLC500、チーム・ムゲンのモータル・ムゲンNSXーGTの3チームをサポートする。
国内では、全日本スーパーフォーミュラ選手権、全日本ラリー選手権、全日本ダートトライアル選手権に参戦する。
中でも、2019年は全10戦で競う全日本ラリー選手権は、昨年JN6で新井敏弘選手・田中直哉選手がシリーズチャンピオン、奴田原文雄選手・佐藤忠宜選手がシリーズランキング3位を獲得。さらに、JN5、JN4、JN1で2位、JN2で3位を獲得するなど多くのヨコハマタイヤユーザーが優秀な戦績を残している。2019年はより多くのクラスでチャンピオン獲得を狙う。
さらに、全日本ダートトライアル選手権では昨年SC1、SC2、D部門の計3クラスでシリーズチャンピオンを獲得。トップクラスのD部門を制した谷田川敏幸選手はADVANとともに2013年から同クラス6連覇の偉業を達成している。
日本ミシュランタイヤ
日本ミシュランタイヤは2月28日、今年のモータースポーツ活動を発表した。
オートバックス・スーパーGTでは、GT500クラスで#23モチュール・オーテックGT―R、#3クラフトスポーツ・モチュールGT―Rの2チームにタイヤを供給する。
2019年シーズンはミシュランが2009年にGT500に復帰して以来、11年目となる。これまで4度のシリーズチャンピオンを獲得しており、今シーズンもさらなる技術向上に努め、ミシュラン装着チームのチャンピオン獲得に向けサポートする。
ポルシェ・カレラ・カップ・ジャパンでは、引き続きオフィシャルタイヤサプライヤーとしてレースをサポートする。
また、オフィシャルタイヤサプライヤーとしてポルシェ・スプリント・チャレンジ・ジャパン(PSCJ)にタイヤを供給する。PSCJは ポルシェ・チャレンジ・カップ・ジャパンヘのステップアップカテゴリーとして2010年から開催されている。2016年より同社がオフィシャルタイヤの供給を始め、上位カテゴリーと同様の品質のタイヤでレースを走れるだけでなく、上位クラスと同様のサポートを受けることができるレースシリーズとなっている。