ニッタは3月18日、創業134年を迎え記念式典を開催した。
式典で新田元庸社長は「新田長次郎翁が二十歳の時、 四国松山から一人出てきて、大阪の地で創業したの は 1885年 。長次郎翁は『日本にないものをわが手で』というイノベーションの精神で、 苦労の末に 国産初の伝導 用革ベルトの製造に成功し、産業界の発展に寄与するともに事業の礎を作り上げた」と創業の歴史について触れた。
また、「今では祖業であるベルト製品をはじめ、ホース・チューブ製品 、空調 製品、デバイス 機能材 、また合弁事業としてタイミングベルト 、半導体研磨材 、そして昨年から浪華ゴムやニッタ化工品も加えながら、新しい価値創造を目指して事業領域を拡大してきた。また、テクニカルセンターからはカ ーボンナノチューブやロボットハンドなどの、楽しみな新製品も出ている」と現状を伝えた。
そして、新田社長は「これら事業を展開する中でも、 創業者理念である『発明・改良・円満』は 、脈々と受け 継がれ、現在 の 『Going ahead with you ニッタは動かす、未来に 導く製品で 世の中を前へ、そして人々幸せに』というニッタグルー プ理念のベースとなっている。18年はこのグループ理念の実現に向け、一人ひとりのアクションに落とし込む 『マイミッション運動』 をスタート させ た。今後、その運動をグローバル に展開し、 人々の幸せを目指したい」と期待を示した。
今後の展開として、「IOTやAI、また自動運転や 再生医療など、 新技術は次々と生まれ、我々の生活様式を大きく変えて行 く。我々は変化を恐れず、 チャンスと捉え挑戦していかなければならない。我々には 134年の歴史の中で、変化に挑戦し熱いDNAがしっ かりと受け継がれている。次の変化の時代に向け、 ニッタの良き文化を大切にしつつ、新たな歴史を作っていきたい」と述べた。
2019年03月20日