ニッタは3月27日、伝動・搬送用平ベルト「ポリベルト」の新シリーズとして、食品業界でも使用できるFDA(米国食品医薬品局)規格対応の紙器搬送ベルト「XH―500―3―F」、「XH―500―4―F」の販売を2月から開始したと発表した。
同社は創業以来、多様な材料・形状の工業用平ベルトを開発し、現在では節電・省スペース・衛生など様々な機能を持つ豊富な製品群を取り揃えている。中でもXHシリーズは発売以来、ベルトの耐久性が求められる紙工業界において、高寿命であること、グリップ力と耐摩耗性の相反する性質を兼ね備えた合成ゴムの性能が認められ、長年愛用されている。
昨年、食品衛生法の改正により、製造工程の「HACCPによる衛生管理」が制度化されることになった。そこで今回、従来のXHシリーズの優れた性能を保持しつつ、FDA規格に対応した特殊合成ゴムを開発し、紙器搬送向けの新ベルトシリーズを販売する。
同2製品のベルト表面ゴムはFDAに対応、厚生労働省告示第595号に適合している。また、従来のXHシリーズと変わらず優れたグリップ力や耐摩耗性を備えており、高強度なポリアミドフィルム心体を使用、耐屈曲性に優れるため、高い耐久性が期待できる。
牛乳パックなどの食品・飲料用の包装紙器を製箱しながら搬送する際に使用される用途が主な用途となっている。