三菱ケミカルは3月25日、生分解性プラスチック「BioPBS」を用いたストローが、京急グループが運営する施設において4月1日より使用されると発表した。同製品を用いたストローが実店舗で使用されるのは国内初となる。
BioPBSは、植物由来の生分解性プラスチックで、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解されるため、自然環境への負担が少ないという特徴を有している。製造元は同社とタイ・PTT・グローバル・ケミカル社が折半出資するタイのPTT・MCC・Biochem・Company・Limited社で、同社が開発し基本特許を持つ。
京急電鉄は、神奈川県とSDGs推進に向けた連携協定を締結しており、神奈川県が推進している「かながわプラごみゼロ宣言」に県内事業所を持つ京急グループ全社で賛同し、エコバック配布によるプラスチックごみ削減などの活動に積極的に取り組んでいる。今回、京急グループ各社が運営する飲食店や百貨店、ストア業、ホテルなどの13社68施設において年間約16万本使用するストローを、同製品を用いたストローに切り替えることで、更なるプラスチックごみの削減を図る。
同社は、同社グループが掲げる「KAITEKI」の実現に向け、今後も同製品をはじめとする生分解性プラスチックや植物由来プラスチックの研究開発・用途展開を加速させ、循環型社会の構築やSDGsの達成に貢献していく。