カネカ、透明フィルム開発 フレキディスプレイ用途で

2019年04月01日

ゴムタイムス社

 カネカは3月28日、フレキシブル有機ELディスプレイのカバーウインドウ用材料「透明ポリイミドフィルム」を開発し、本年上期よりサンプル出荷を開始すると発表した。有機ELディスプレイ用途としては、TFT基板向けポリイミドワニスに次ぐ大型商品として市場開拓を進め、25年に売上高100億円以上を目指す方針。

 次世代の高速通信規格(5G)によって大容量動画配信が進み、広げて大画面で動画が楽しめるフレキシブル有機ELディスプレイの市場は、急速に拡大することが予想されている。

 同社は、長年にわたって培ったポリイミドの分子設計技術と光学フィルム製膜技術という2つの自社開発技術を融合することで繰り返し折り曲げが可能な高い屈曲性に加え、カバーフィルムに求められる透明性、表面硬度、ガラスに近い外観(表面平滑性)などの特性をバランスよく有する透明ポリイミドフィルム製品を開発した。。

 同社では今後もディスプレイのフレキシブル化や高速通信化(5G)などに貢献するポリイミド各種製品の開発に注力し、IoT/AI時代の実現に向けたソリューションを提供していく。

透明ポリイミドフィルム

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