住友理工は4月1日、名古屋市内で2019年度の入社式を行った。
同年度の新入社員は大卒、高卒あわせて110人となった。なお、入社式における松井徹社長の挨拶の要旨は以下の通り。
新入社員の皆さん、住友理工グループへの入社、おめでとうございます。
当社は本年2019年で創立90周年を迎えます。「100年に一度の大変革」と呼ばれる自動車業界の激変の中、当社グループを取り巻く環境も大きな転換期を迎えており、我々もまさに激動のさなかを生きています。このような時こそ、住友事業精神で謳う「信用確実」「不趨浮利」を常に念頭に置き、中期経営ビジョンである「2022年住友理工グループVision(2022V)」の達成とその先にある2029年創立100周年の連結売上高1兆円に向け、強く結束し、ともに頑張っていくことが不可欠です。そこで、新たに入社される皆さんには、次の3つのことをお話しします。
先ず1つ目は、「変革」についてです。過去や現状にとらわれず、皆さんの若い力を結集して、さまざまなピンチを大きなチャンスに変えていただきたいと考えています。疑問に思ったことは、上司や周囲の同僚に遠慮せずに意見を述べてください。
2つ目は、「多様性」についてです。真のグローバル企業となるには、ダイバーシティへの理解と意識改革が必要です。先入観にとらわれず公平に広い心を持つこと。自身に壁を作らず、多様な人とのつながりやコミュニケーションを密にし、双方に理解し合うこと。そして幅広い視野と価値観をもって業務にあたってください。
3つ目は、「現場力向上」についてです。私たちがモノづくり企業として今後も着実に発展していくためには、日本のモノづくりの強みである「現場力」を向上させていく必要があります。皆さんそれぞれの「現場」において、常に「S.E.C.―Q」すなわち「安全、環境、コンプライアンス―品質」を意識し、愚直に実行することで、現場力を向上させていきましょう。
会社にとって、従業員の皆さんが「最大の資産」です。「安全は何事にも優先すること」「心身ともに健康でいること」が、何よりも大切であることを心に留め、皆さんが住友理工グルー
プとともに歩み、良き社会人として、健やかで充実した人生を送られることを祈念します。