バンドー化学は4月1日、神戸市本社の事業所において2019年度の入社式を開催した。入社式には、キャリア採用者等含む新入社員54人が出席し、吉井満隆社長が激励の言葉を送った。
吉井社長は初めに「本日新しい仲間として54人をお迎えできたことを大変嬉しく思う。当社は100年を超え、次の100年に向けた変局点にいる。伝統とノウハウを受け継ぐ一方で、変革が求められている」とし、「旧世代の者とは異なる多様な価値観、自由な発想そしてデジタルネイティブ世代の吸収力と柔軟性を発揮して、一人ひとりが、中長期経営計画の担い手としてバンドーグループの未来を創造することを願っている」と述べた上で、「変局点の主役として光り輝き、当社の次の100年先を照らし続けてほしい」と期待を示した。
また、吉井社長は新入社員に心掛けてほしいこととして、次の3つを紹介した。1つ目は、基本に忠実になって仕事をすること。全ての物事には必ず基本があり、皆さんが将来担当される仕事にも当然基本事項があり、OJTや座学などで働きながら学ぶことになるが、基本を軽視せず、しっかり理解して身につけてほしい。
2つ目は、変革を恐れず挑戦者であって欲しいということ。当社は今年で創業113周年を迎えるが、会社が長く存在するということは、環境の変化に対応してきた事や工夫してきたことを積み重ね、当社は今のビジネスの仕組みやルールを作り上げてきたということでもある。当社を取り巻く環境は、百年に一度の変換期といわれる自動車産業の技術イノベーションやAI、IOTの進展など、今まさに大きな変換点を迎えている。当社も、いかにビジネスの新しいモデルを作っていくか、いかに働き方を変えて、変化に対応していくかが問われており、新しい発想のもとに柔軟に、常に高い目標に向かってチャレンジする挑戦者であってほしいと願っている。
3つ目は「コミュニケーションを大切にすること。仕事は決して一人で完結できない。チームで助け合いながら活動し、色々な部門が機能を発揮することで目標を達成していく。
最近は、インターネットやメール、ソーシャルネットワークシステムの普及し、コミュニケーションの形態も大きく変わったが、直接会話して意見や議論をしてほしい。自分が伝えたいことを他人に理解させる事は大変難しい。語彙力を高めて、伝えたいことを整理して会話できるよう日頃から訓練するよう心掛けてほしい。