三菱ケミカルは4月4日、同社と山形大学が、両者が保有する人的および知的資源の活用や、両者が実施する事業への協力等を推進し、相互の発展を図ることを目的に、包括的な産学連携推進に関する協定を締結したと発表した。協定の期間は、今年4月1日から5年間。
山形大学は、材料化学分野で国内トップクラスの研究実績を持ち、基礎研究から実用化を意識した応用研究まで幅広い研究領域を有している。同社は、山形大学と2005年から5年間、自動車分野等向けの新規ポリマー材料の開発を研究テーマに包括的共同研究を進め、以降も研究者レベルで共同研究を実施することで、連携強化を図ってきた。
今回の協定では、学生参画型の共同研究として、環境への配慮を意識した石油化学に関する研究テーマに取り組む。新しい触媒技術の開発や材料設計・製造技術の開発、未活用留分の再利用など様々な基礎研究を推進しながら、将来の事業シーズの探索と、同社の若手研究者と山形大学の学生の双方の育成を図り、さらなる成長に向け連携強化を進めていく。
2019年04月04日