日本自動車タイヤ協会(JATMA)は4月8日、東北自動車道など全国の主な高速道のパーキングエリアで「4月8日タイヤの日」の安全啓発活動を実施した。
「4月8日タイヤの日」は、JATMAや全国タイヤ商工協同組合連合会などの3団体が2000年に創設したもので、JATMAではこの日に合わせ毎年全国でタイヤ点検を行っている。
20回目を迎えた今年は、北海道から九州までの全6支部が、各地の主要高速道のパーキングエリアで無料のタイヤ点検を実施した。空気圧、溝の深さ、傷や偏摩耗の有無などを点検し、その結果をドライバーに知らせ、タイヤの適正使用を呼びかけた。特に空気圧については、空気圧不足が安全性の低下だけでなく燃費悪化につながり、環境にも悪影響を与えることを訴求した。
関東支部の東北自動車道・羽生パーキングエリアでの点検に先立ち、あいさつした同協会の清水隆史会長(TOYO TIRE)は、まず各種データを紹介し、JAFの高速道路の救援理由の1位がタイヤのパンク・バースト・空気圧不足で、2017年に2万6000件を超えたことや、JATMAのアンケートでは月に1回以上の空気圧点検を行うのは約16%にとどまること、JATMAのアンケートの過去5年の結果を集計すると乗用車の4台に1台が空気圧不足だったことを説明した。その上で、「タイヤのメンテナンスが十分ではないと言わざるを得ない」と述べ、「今日の点検は、日常のタイヤのメンテナンスが重要であることをドライバーに直接伝えることができる貴重な機会だ。きちんと点検・整備されていないと、安全な走行ができなくなる恐れがあることはもちろん、燃費悪化につながることも、タイヤ業界として引き続き広く周知・啓発していかなければならない」と普及啓発の重要性を強調した。
続いて、埼玉県タイヤ商工協同組合の相原一広理事長、埼玉県警・高速隊・岩槻分駐隊の塩原光春隊長、東日本高速道路・加須管理事務所の竹内文彦所長があいさつした後、タイヤ