バンドー化学(神戸市中央区、吉井満隆社長)の19年3月期第3四半期の搬送ベルト事業は、ゴムコンベヤベルト部門は足元の受注が好調で前年同期比20%の増収となった。国内は鉄鋼関連向けに加え、都市部での再開発案件など大型プロジェクト向けが伸びたことも好調を支えている。
製品面では、難燃耐熱コンベヤベルトの「FR7000シリーズ」をはじめ、密閉搬送やカーブ搬送が可能な環境対応コンベヤベルトの「パイプコンベヤベルト」など特長品の拡販に注力している。
その他、バイオマス発電プラント向けで耐油性、耐摩耗性、難燃性を兼ね備えた「FRバイオス」が好調な販売を見せている。「FRバイオス」は急傾斜搬送にも対応できることから省スペース化が可能。この点も支持を集める要因だ。
ゴムコンベヤベルトでは特長品の拡販活動と並行し、ベルトのメンテナンスなど付帯サービスにも力を入れている。こうした付帯サービスはバンドー・I・C・Sや協力会社と連携して行っており、お客様にとっての価値の向上を目指している。
また、通期の見通しについては、「公共工事向けの受注はそれなりにあることから売上は前年度を上回る見込み」(同社)としている。
一方、樹脂コンベヤベルト部門の足元をみると、国内は食品や物流向けとも