今回ゴムシート特集に合わせてゴムシート商社各社にアンケートを実施したところ4社から回答を得た。
それによると、18年下半期(7~12月)の売上に(対前年同期比)ついては、「横ばい」と回答した商社が約7割、「上昇」と答えたのが3割という結果となった。前回(昨年10月)のアンケートでは、18年上半期の売上について「横ばい」と回答したのが全社だったことを踏まえると、18年のシート商社の売上は大きな落ち込みもなく安定して推移したと考えられる。また、19年上半期(1~6月)の売上予想についても、18年下半期と同様に「横ばい」が約7割、「上昇」が約3割という回答となっている。
一方、シート製品の価格動向については、18年下半期が「やや上昇」が5割、「上昇」が25%、「横ばい」が25%となり、4社のうち3社が製品価格が上昇したと回答した。これは昨年4月以降、原材料価格高騰や物流費の値上がりに加え、ユーティリティーコストの上昇を背景に、ゴムシートメーカー各社が製品価格を値上げを打ち出したことに起因する。一方、19年上半期の製品価格(予想)については、全社が「横ばい」と回答。製品価格の上昇は落ち着くと見ているようだ。
最後に、19年年間のシート需要予測(対前期比)に関しては、「伸長する」が1社、「横ばい」が3社という結果になった。米中貿易摩擦などで世界経済の減速懸念が強まる中、自動車や半導体などゴムシートの需要先を取り巻く環境が今後変調をきたすことも予想され、今後の動向が注視される。