東海カーボンの18年のカーボンブラック事業は、中国製品の供給減少を背景にカーボンブラックの世界需要が生産量を上回る状況が続く中、良好な世界景気を反映し、日本、中国、タイ、米国、カナダの全拠点で販売量が前年を上回った。
地域別に見ると、日本、中国、タイが共に前年より好調に推移し、米国も堅調だった。利益面では、市況が良好だったタイと中国の伸びが顕著で、タイでは在タイローカルメーカー向けの販売増加も増益要因となった。
19年は「地域格差が出てくると考えている」(カーボンブラック事業部・真先隆史事業部長)。
日本は、タイヤ生産がほぼ前年並みと予想され、大きな変化はないと見る。
米国は、販売増が期待される。補修用を中心にタイヤ需要が底堅い中、貿易摩擦で中国からの輸入品が減り、タイヤの国内生産比率が高まっている。さらに、カーボンブラック自体も中国とロシアからの輸入が減少傾向で、需給バランスが引き締まった。同社では、操業の条件と