原材料の配合から混練・圧延・冷却・裁断と、それらを接続するマテリアルハンドリングまでゴム精練工程で必要とされるすべての設備をワンストップで提供する鈴鹿エンヂニヤリング(三重県四日市市、矢田龍生社長)。
18年度の需要動向では、矢田社長は「上半期はお客様の新たな製品分野向けの設備受注があった一方、下半期は補修・保全関係の受注が多かった」と期の特徴を挙げ「近年、補修需要は活発になってきており、バックオーダーを抱えた。国内のお客様の新規や拡張案件が堅調だったが、東京オリンピックを控えた建設ラッシュの影響で工場建設や金属加工の工期が伸びる傾向にあり、消化不良だった」と振りかえり、売上・利益のかなりを翌期に持ち越した。
一方で、3年前から取り組んでいる事業継承や従業員の世代交代により新体制で望んだ結果、受注量は前年比2桁増になった。
矢田社長は新体制について「営業面で大きく変わった。当社の受注件数ベースでは約8割がアフターやリピートの案件だ。アフターセールスの充実は、お客様のビジネスの持続可能性に直結する。その分野を担うポジションに人材を配置したことが受注増につながってきた」と捉えている。
前期の国内外の販売比率は、設備投資意欲を背景に国内が9割と回復し、海外向けでは設備のリピート需要があったという。
中期の課題については、内製率の改善を挙げている。昨今