JSRがヨーロッパのハンガリーで建設を進めていた低燃費タイヤなど高機能タイヤ向けの「溶液重合スチレン・ブタジエンゴム(S―SBR)」の新プラント(6万t)がいよいよ今年度から本格稼働する。
同社では2017年度から始まった中期経営計画「JSR20i9」でS―SBRのグローバル市場でのNo・1獲得を目指しており、四日市工場(年産6万t)、タイ(第2期含み同10万t)の計16万tの生産能力に加え、ハンガリー工場(同6万t)を含めるとグローバルでの生産能力は年産22万t体制となり、日本・タイ・欧州の3極によるグローバルな供給体制が確立される。
ハンガリーでの生産品は大手タイヤメーカーの集積地である西欧や、タイヤ生産の拡大が見込まれる中東欧・ロシア連邦・トルコ共和国向けに加え、一部、大型タイヤ、SUVの需要が拡大する北米向けに振り向ける。販売面では昨年、タイヤ及び自動