藤倉ゴム 工業用部品が減収減益 アウトドア用品部門は増収増益

2011年11月15日

ゴムタイムス社

 藤倉ゴム工業㈱の10年3月期中間決算は、売上高133億5400万円、前年同期比1・7%減、営業利益2億5600万円、同76・1%減、経常利益8100万円、同4・5%増の減収増益となった。当期純損失は3億9000万円。

 同社グループ(同社及び連結子会社)は、東日本大震災の影響で小高工場(福島県南相馬市)が福島第一原子力発電所に係る警戒区域であるため、生産能力が低下したものの、臨時的に㈱デンソー東日本から賃借している工場(現当社田村工場、福島県田村市)により生産回復に努めた。
 セグメントの業績は次の通り。
 〈産業用資材〉
 主力の工業用品部門
は、海外での売上が好調であり、国内市場においても震災の復旧による住宅関連製品の受注は多かったものの、自動車部品メーカーの減産や在庫調整の影響により前年に比べ減収減益となった。制御機器部門は、半導体と医療関係が伸びを見せたため前年に比べ増収増益。電気材料部門は、得意先メーカーの在庫調整により電力、通信部品の注文が伸び悩んだため前年に比べ減収減益となった。
 以上の結果、売上高は80億4500万円、前年同四半期比0.1%増、営業利益は3億円、同64・6%減。
〈スポーツ用品〉
 ゴルフ用カーボンシャフト部門は、買い替え需要の低迷に加え、円高の影響を受け前年に比べ減収減益。アウトドア用品部門は登山ブームの影響、および新商品の投入により新しい顧客層を開拓したことにより、シューズ関連商品の売上が好調だったため、前年に比べ増収増益となった。
 以上の結果、売上高は28億3500万円、同1・3%減、営業損失は2億5100万円、同9.5%減。
〈物流〉
 物流部門は荷主からの依頼に対して同社で対応したため、前年に比べほぼ変わらない売上損益となった。
 以上の結果、売上高は3億200万円、前年同四半期比2・6%減、営業利益は4000万円、前年同四半期比2・0%減。

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