ニッタ(大阪市浪速区、新田元庸社長)の18年度のベルト部門は伝動・搬送用ともに順調に伸長し、売上は前年度を上回った。
搬送ベルトの18年度を見ると、物流分野が好調で全体の伸びをけん引した。物流ではEコマース市場の広がりに加えて、トラックターミナルの改修も寄与し、製品ではカーブコンベヤの「FC1」が好調だった。また、空港手荷物搬送システムでは、スパイラルカーブコンベアの「SC1」も好調な売上を示した。
搬送ベルトでは、食品分野も順調に推移した。食品業界の人手不足、人件費高騰による 製造工程の省力化・省人化投資が、ベルトの需要増につながり、「一般産業用機械向けの陰りが見え始めるなか、食品分野が凹んだ分野をカバーした」(同社)と捉えている。
製品では、昨年のFOOMA「国際食品工業展」で初出品した「ブロイラー解体ラインベルト」(NSL7101A)が順調な販売を見せている。同ベルトは、素材に耐湿熱、抗菌、防カビのポリウレタンを用いることで、従来のPVC製ベルトに比べて食品の安全