ランクセスは4月22日、乗用車用高性能エンジンオイル向け有機潤滑油添加剤の新製品の販売を開始すると発表した。
新製品「アディティンRC3502」は、摩擦を低減すると同時に性能の持続性と耐摩耗性を発揮するように開発された。非腐食性で、全ての合成系と鉱油系のミネラルエンジンオイルとの親和性を有し、さらにSAPSフリーの特性を有している。
アディティブス・ビジネスユニットは、様々な用途や要求性能に対応する幅広い潤滑油製品のポートフォリオを提供しており、潤滑油基油、潤滑油添加剤、添加剤パッケージ、潤滑油最終製品等の製品群は、厳格化する排ガス規制や省燃費の法定基準に対応できるように顧客をサポートする。燃費改善に重点的に取り組んでいる自動車業界では、効果的なエンジン潤滑油は省燃費に重要な役割を果たしており、同社の新しい摩擦調整剤はこのトレンドに応えるものとなっている。
同ユニットの潤滑油添加剤のアプリケーション技術マネジャーであるフランク・ディブレース氏は「今回の新製品は、今日のドレインインターバルの長い省燃費油向けに開発された、耐久性を備えた有機摩擦調整剤だ。市販の乗用車用エンジンオイルおよび高性能エンジンオイルの全てに対して優れた相溶性を備えている」と述べている。
さらに、新製品は、表面活性タイプの耐摩耗性添加剤、清浄剤、MoDTCが効果を発揮する摩擦面において、添加剤間の反応を促進するというメリットもあり、優れた摩擦低減性と耐久性が、さらなる省燃費性能が求められる新規格ILSAC・GF―5+やGF―6で要求されるエンジンダイナモテストの省燃費性能に寄与する。