日精樹脂工業は4月22日、インド南部のチェンナイに、インド販売現地法人であるニッセイ・プラスチック(インディア)の支店として新事務所を開設し、1月より本格的な業務を開始したと発表した。インド市場におけるサービス体制を強化し、顧客満足度の向上を図る。
チェンナイ事務所は、チェンナイ国際空港とチェンナイ市街地の中間地点にあるギンディー工業地区に位置しており、近郊の北部や南部、西部に工場を構えるユーザーへの移動が至便な場所で、同社はまずはサービス拠点として活用していくとしている。当面は日本からの出向者1人と現地スタッフ1人の2人体制で業務を行う。
インドでは環境規制をはじめ排ガス規制の強化が進められており、自動車の電動化・軽量化の動きに伴い、従来の金属部品からプラスチック部品へのシフトが顕著になっている。また、インド政府の「メーク・イン・インディア」の大方針のもと、プラスチック部品の国産化がさらに加速すると見込まれている。
新事務所を構えるチェンナイ周辺には、日系ならびに外資系の自動車メーカーをはじめ大手サプライヤーが多数集積しており、同社は、北部グルガオンの現地法人本社と南部のチェンナイ事務所に加え、ムンバイに本社を置く代理店のネットワークを活用しつつ、広域にわたるカスタマーサービスを提供することで、インドにおける事業基盤の拡大を図る。