ポバール興業(愛知県名古屋市、松井孝敏社長)の18年度第3四半期(4~12月)は、2016年11月に子会社化した日新製作所(大阪市)の機械販売が売上・利益に貢献し、売上高は26億7200万円で前年同期比23・5%増、利益面も前年同期比2倍となった。
このうち、樹脂ベルト事業は1桁台増収だった。分野別では、工作機械向けを中心とするウレタンタイミングベルトは好調を継続し、自動車、建材業界で販売が伸長している。鉄鋼向けは製鉄所の稼働率が上向いており、鉄板の搬送工程でベルトの交換需要が伸びている。
また、紡績用ベルトは、中国と欧州向けが順調に推移している。現在は日本の一部工場と中国工場で生産している。
このほか、主にタイ工場で生産する自動車用ベルトについても、タイ国内の市場回復を受けて、ベルト生産も復調している。
そうした状況の中で、注力製品としては、ウレタンタイミングベルトと新製品の磁性ウレタンシートを挙げる。
ウレタンタイミングベルトは、同社が2015年4月に椿本チェ