日本自動車タイヤ協会(JATMA)は4月24日、2018年の廃タイヤのリサイクル状況を発表した。
それによると、2018年の日本国内における廃タイヤ(使用済みタイヤ)発生量は、「タイヤ取替え時」と「廃車時」の合計で、本数は9600万本で前年比100万本減、重量は103万2000tで同2000t減となった。
「タイヤ取替え時」の発生量は、本数は8200万本、重量は89万2000tとなり、本数、重量とも前年より減少した。これは、市販用タイヤの販売本数が全体的に減少したことが影響している。
「廃車時」の発生量は、本数は1400万本で同横ばい、重量は14万tで同微増だった。
2018年のリサイクル利用量は、合計で99万7000tと前年より3万2000t増加し、リサイクル率は97%と前年より4ポイント上昇した。
2018年の廃タイヤの輸入量は、約9万tで前年に比べ2000t増加した。近年、国内の熱利用先が海外から廃タイヤの切断品や破砕品を有価購入する状況が続いており、代替燃料としての廃タイヤの需要が高まっている。
廃タイヤの輸入量は、2013年の約11万tをピークに年々減少していたが、2017年に4年ぶりに増加に転じており、2年連続での増加となった。
この輸入廃タイヤの価格は、他の廃棄物由来燃料との競合により、数年前と比較して大幅に下落している。
なお、同会がまとめたリサイクル状況に輸入量は含まれていない。
また、同協会が合わせて発表した、廃タイヤの不法投棄状況の調査結果によると、2019年2月末時点での不法投棄は、件数は75件で前年同月比14件減、重量は2万7677tで同8094t減となっている。