ファインケミカル特集 川口化学工業 加硫促進剤、老化防止剤が好調 研究開発型企業に転換へ

2019年06月03日

ゴムタイムス社

 有機ゴム薬品をはじめ、樹脂用薬品、医薬農薬中間原料、染料顔料中間体など、多方面で化学薬品を製造・販売する、川口化学工業(東京都千代田区、山田吉隆社長)。

 18年11月期を振り返ると、売上の6割を占めるゴム薬品は、「国内自動車生産が前年度並みで進捗し、営業活動に注力した結果、販売数量、売上とも前年度を上回った」(鎌田明守営業部長)。製品では加硫促進剤と老化防止剤の販売増が増収に大きく貢献し、タイヤ関連と合成ゴム関連が伸長した。

 ゴム薬品の海外の販売先は、韓国や中国、台湾、ベトナム、インドネシア、マレーシア、タイ、インドなど東南アジアを主な販売地域としている。昨年度は各地域で自動車生産の伸びなどからゴム消費量が増加し、それに伴いゴム薬品の販売数量が全般的に伸びた。自動車生産が200万台を回復したタイで販売が復調したほか、中国も自動車生産が減速したものの需要は拡大傾向で、顧客数、数量とも増加。韓国と台湾は停滞するが、インドネシアやマレーシアは汎用品、特殊品とも伸長した。

 昨年から、日中の経済摩擦の影響を避けるため、日系や中国ローカ

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