日本ゼオンの19年は「我慢の年」という様相で幕を切った。
中国で昨年後半から自動車生産が一気に落ち込み、濃淡はあるものの日系企業にも影響が出始め、特殊ゴムの需要先にも波及している。米国も景気に力強さが薄れ、EUもドイツを中心に景気が冷え込んだ印象で、「合成ゴムを取り巻く環境は混迷を極めつつある」(松浦一慶・執行役員ゴム事業部長)という。
18年は、特殊ゴムは全体的に堅調に推移し、このうち、アクリルゴムは、内燃機関搭載車のシールやガスケット、ホースなどで需要が高まった。同社はタイに製造・販売の子会社「ゼオン・ケミカルズ・アジア」を昨年10月に設立し、年産5000tの新工場の建設をスタート。将来的に能力増強するスペースも確保し20年春に完工する予定で、アセアン以西での需要増を着実に取り込む方針だ。
水素化ニトリルゴム「ゼットポール」は、北米のシ