タイガースポリマーの２０１２年３月期中間連結決算は、売上高１３１億８５００万円、前年中間期比６・０％減、営業利益４億１３００万円、同58・５％減、経常利益４億４００万円、同58・５％減の減収減益となった。中間純利益は２億７１００万円、同45・８％減。
産業用ホースやゴムシートは、震災の復旧や原子力発電所事故の収束に向けた需要が拡大したが、サプライチェーン寸断による世界的な自動車生産量減少の影響を受け、売上高は減収となり、円高に起因する為替差損や販売量減少などの影響から収益も大幅減益となった。
市場別動向は次の通り。
〈日本〉
震災からの復旧に向けた需要増により、産業用ホースおよびゴムシートは増加したが、自動車メーカーの減産の影響を受け、自動車部品が大幅に減少した結果、売上高は85億５５００百万円、同３・４％減、営業利益は２８００万円、同89・７％減となった。
〈米国〉
産業用ホース、自動車部品ともに順調に販売を伸ばしたが、原材料価格高騰および為替換算の影響を受けた。その結果、売上高は31億８００万円、同７・０％減、営業利益は１億７３００万円、同39・９％減となった。
〈東南アジア〉
マレーシアは、家電用ホースが主要取引先からの受注の減少に加え、為替換算の影響で減収となった。タイは、家電用ホースが増加したが、自動車部品が東日本大震災による自動車メーカーの生産調整の影響等を受け減少。その結果、売上高は10億８２００万円、同17・５％減、営業利益１３００万円、同87・６％減となった。
〈中国〉
家電用ホースは好調に推移したが、自動車部品は東日本大震災による自動車メーカーの生産調整の影響等を受け減少。さらに、為替換算の影響を受けた結果、売上高は９億１４００万円、同13・９％減、営業利益は２７００万円、同80・４％減となった。
タイの洪水被害により、連結子会社が操業を一時停止しており、洪水による被害額および業績への影響は不明であることから、通期の連結業績予想は未定。
