売上・利益ともに2桁増 信越化学の19年3月期

2019年05月07日

ゴムタイムス社

 信越化学工業の2019年3月期連結決算は、売上高が1兆5940億3600万円で前期比10・6%増、営業利益は4037億500万円で同19・9%増、経常利益は4153億1100万円で同22・0%増、純利益は3091億2500万円で同16・1%増となった。

 セグメント別に見ると、塩ビ・化成品事業は、売上高が5242億7000万円で同4・6%増、営業利益は1065億2100万円で同14・2%増となった。

 シリコーン事業は、売上高が2333億8300万円で同13・1%増、営業利益は585億4600万円で同12・7%増。

 同事業では、汎用製品と機能製品の価格修正の実施に加え、全世界での堅調な需要に対応して生産を最大限行い完売した結果、業績が伸長した。

 機能性化学品事業は売上高が1211億4300万円で同3・4%増、営業利益が266億300万円で同3・4%増となった。

 半導体シリコン事業は売上高が3803億4900万円で同23・3%増、営業利益は1319億9800万円で同42・0%増だった。

 電子・機能材料事業は売上高が2260億9800万円で同9・0%増、営業利益が669億9300万円で同8・7%増。

 主な製品をみると、希土類磁石は、後半から一部用途で顧客での在庫調整が見られたが、ハイブリッド車をはじめとする自動車向けが引き続き好調な出荷となった。フォトレジスト製品は、KrFレジストとArFレジスト、及び多層レジスト材料のいずれも堅調に推移した。

 なお、2020年3月期の連結業績予想については、開示が可能となった時点で速やかに開示するとしている。

 

 

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