タイガースポリマーの2019年3月期連結決算は、連結売上高が430億2000万円で前期比0・6%増、営業利益は23億300万円で同13・7%減、経常利益は25億8700万円で同6・2%減、当期純利益は16億8200万円で同15・1%減となった。
売上高は日本、東南アジア、中国の減収を米州の増収がカバーし微増となった。利益面は日本、東南アジア、中国で材料費や労務費などが増加し営業減益となった。
セグメント別にみると、日本は、産業用ホースの販売は増加したが、自動車部品、ゴムマットの販売が減少し、売上高は228億9900万円で同0・7%減となった。減収に加えて、材料費、人件費及び諸経費の増加により、セグメント利益は14億7300万円で同20・9%減となった。
米州では米国の自動車部品は販売の増加と立上げ費用の減少により増収増益となったが、材料の値上がり、増産対応による労務費増加の影響を受けた。産業用ホースは工場移転による諸経費が増加し増収減益となった。一方、メキシコでは、主要得意先における長期間の操業停止の影響による自動車部品の販売減少に加えて労務費が増加し、減収減益となった。
その結果、売上高は150億9400万円で同10・9%増、セグメント利益は1億6700万円で同86・2%増となった。
東南アジアは、マレーシアは家電用ホースの販売が減少し減収減益、タイは自動車市場の復調により自動車部品の販売が増加して増収増益となり、これらにより、売上高は29億5300万円で同4・3%減、セグメント利益は3億3500万円で同5・7%減。
中国では自動車部品、家電用ホースともに販売が減少し、売上高は52億3000万円で同14・6%減。減収に加えて、労務費、諸経費の増加により、セグメント利益は2億3500万円で同10・5%減となった。
2020年3月期通期の連結業績予想は、売上高は422億円で前期比1・9%減、営業利益は29億円で同25・9%増、経常利益は30億円で同15・9%増、純利益は21億円で同24・8%増を見込んでいる。