オカモトの2019年3月期連結決算は、売上高が937億4400万円で前期比4・1%増、営業利益は86億7800万円で同14・5%減、経常利益は100億400万円で同8・4%減、当期純利益は64億2000万円で同5・9%減となった。
利益面は、原材料価格の高騰、設備更新による減価償却費の増加や物流コストの増加等により減益となった。
セグメント別では、生活用品は、売上高が332億8200万円で同3・0%増、セグメント利益は65億6300万円で同2・8%増となった。コンドームは、国内でのインバウンド需要の勢いは緩やかになったものの、オカモトゼロワンシリーズを中心とした薄物商品が堅調で、売上増となった。海外向けも引き続き好調で、売上は大幅増となった。手袋は、家庭用は新製品「カシニーナフィッティドレス」を上市し、クリーンルーム向け・理美容向けが堅調だったが、その他用途向けが苦戦し売上減となった。ブーツと雨衣は、暖冬の影響により防寒品が苦戦し売上減となった。シューズは、消費の低迷により売上減となった。
2020年3月期の通期連結業績予想については、売上高が950億円で前期比1・3%増、営業利益は82億円で同5・5%減、経常利益は91億円で同9・0%減、当期純利益は56億円で同12・8%減を見込んでいる。
なお、産業用製品は、売上高が602億3100万円で同4・9%増、セグメント利益は38億3800万円で同28・0%減。食品衛生用品は、業務用ラップは新規採用増により前年を上回ったが、業務用手袋は取扱商品の絞り込みを行ったことで売上減となった。食品用吸水・脱水シートであるピチット製品は、北海道・東北地区の豊漁と外食産業での新規採用により、売上増となった。研磨材は、前期の受注増の反動により減少したが、研磨布紙などは精密加工用の製品で売上が伸長したことと、複写機用グリップローラーの受注が堅調に推移したことから売上増となった。