日本ポリエチレンは５月９日、ポリエチレン全製品を５月21日納入分より15円／ｋｇ以上値上げすると発表した。
原油価格は、米国によるイラン、ベネズエラへの経済制裁、ＯＰＥＣ・非ＯＰＥＣ加盟国による協調減産継続により、大幅に上昇している。国産ナフサ価格も、原油の高騰、域内の堅調なナフサ需要に加え、円安が定着していることで、２０１９年第２四半期～第３四半期には４万８０００円／ｋｌを超える水準となることが見込まれる。
これに伴い、用役・副原料価格も上昇している。
また、昨今の人手不足により物流事情はますますひっ迫し、物流費も大幅に上昇している。
このような厳しい経済環境の下、同社では徹底したコスト削減に努めてきたものの、急激な原燃料コストと物流費の上昇を自助努力のみで吸収することは困難なことから、値上げをせざるを得ないと判断した。
