バンドー化学の2019年3月期連結決算は、売上高が941億5700万円で前期比3・2%増、営業利益は63億9200万円で同0・9%増、経常利益は75億5600万円で同14・5%増、当期純利益は46億4500万円で同3・1%減となった。
セグメント別に見ると、自動車部品事業の売上高は416億5500万円、同0・1%減、セグメント利益は30億4600万円、同6・7%減。国内では、自動車生産台数が前年水準で推移し、補機駆動用伝動ベルトおよびオートテンショナなど補機駆動用伝動システム製品販売は横ばいだった。
海外は、アジアで積極的な顧客開拓の注力が奏功し、補機駆動用伝動システム製品やスクーター用変速ベルトなどの販売が増加したが、米国および中国で販売が減少した。
産業資材事業の売上高は345億9900万円で同6・9%増、セグメント利益は19億800万円でほぼ横ばいとなった。
一般産業用伝動ベルトでは、国内の産業機械用の販売は増加した。また、米国、中国およびアジアでは、販売強化により農機用や産業機械用の販売も伸長した。運搬ベルトは、国内で鉄鋼向けなどの販売が増加となった。
また、高機能エラストマー製品事業の売上高は152億8300万円で同0・8%増、セグメント利益は高付加価値製品への転換が進んだことなどにより7億8600万円で同83・1%増となった。
なお、2020年3月期の業績予想については、5月8日付で実施したアイメディック・エム・エム・ティー社買収による同社連結業績に与える影響の大きさに鑑み、現時点では合理的な算定・予想が困難であると判断し公表していない。今後、発表が可能になった時点で速やかに開示するとしている。