ブリヂストンの19年12月期第1四半期連結決算は、売上高が8482億9100万円で前年同期比1・3%減、営業利益は771億4000万円で同22・8%減となった。
鉱山用などのタイヤ販売は堅調だったが、石化系原料価格上昇の影響や、化工品事業の再構築費用等で営業減益となった。
減益要因は、原材料が70億円、販管費が70億円、減価償却費が40億円、売値MIX数量他が27億円、為替が20億円で、合計227億円の減益となった。
タイヤ部門は、売上高が7106億円で同1%減、営業利益は795億円で同17%減。タイヤ販売は、乗用車用が同3%減、トラック・バス用は同1%増。新車用は、北米で乗用車用が2桁減となった以外、総じて堅調だった。建設・鉱山車両用は、超大型、大型とも2桁増となった。
地域別では、日本は、売上高が2706億円で同1%増、営業利益は279億円で同27%減。米州は、売上高が4100億円で同横ばい、営業利益は334億円で同21%減。欧州・ロシア・中近東・アフリカは、売上高が同横ばい、営業利益は24億円(前年は6億円の損失)。中国・アジア大洋州は、売上高が同4%減、営業利益は同27%減。
化工品などの多角化部門は、売上高が1416億円で同5%減、営業損失は24億円(前年同期は37億円の利益)となった。
通期予想の変更はなく、売上高は3兆6900億円で前期比1・1%増、営業利益は4100億円で同1・8%増を見込んでいる。