櫻護謨の19年3月期連結決算は、売上高が104億4900万円で前期比0・5%増、営業利益が7億2500万円で同9・7%減、経常利益が6億9700万円で同13・6%減、当期純利益が4億2700万円で同24・6%減となった。
人件費の上昇に加え、周年記念事業や次期に予定する本社移転に対しての先行支出などがあり、増収減益となった。
セグメントのうち、消防・防災事業は、売上高が50億3800万円で同4・7%増、セグメント利益は2億100万円で同1・5%増。災害対策向け大量送水用ホースと特殊車両などの販売が減少したが、救助資機材や災害対策用資機材は販売が増加した。
航空・宇宙、工業用品事業は、売上高が49億2300万円で同3・5%減、セグメント利益は8億1100万円で同微減。航空・宇宙部門では、航空機向けシール材などのゴム製品と金具類の販売が増加した。工業用品部門では、タンクシールの販売は増加したが、塗装工事の単価が低下し、大幅な販売減となった。
20年3月期の通期予想は、売上高が104億円で前期比0・5%減、営業利益が4億5000万円で同38・0%減、経常利益が4億円で同42・7%減、当期純利益が2億6000万円で同39・2%減を見込んでいる。