クラレの19年12月期第1四半期連結決算は、売上高が1416億4600万円で前年同期比5・0%減、営業利益は146億3200万円で同34・5%減、経常利益は127億9400万円で同41・6%減、四半期純利益は60億8500万円で同59・7%減となった。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が136億1800万円で同6・9%減、営業利益は37億3900万円で同13・3%減。イソプレン関連では、昨年まで上昇基調にあった原燃料価格が下落に転じたが、熱可塑性エラストマーの需要が中国を中心に縮小し、販売量が減少した。ファインケミカルは、堅調に推移した。耐熱性ポリアミド樹脂は、原燃料価格の下落が追い風となったが、電気・電子デバイスの需要低迷で、コネクタ用途の出荷が減少した。
通期予想は、全項目を下方修正し、売上高が6080億円で前期比0・8%増、営業利益は695億円で同5・6%増、経常利益が650億円で同6・3%増、当期純利益が400億円で同19・2%増を見込む。
なお、ビニルアセテートは、売上高が662億2400万円で同4・3%減、営業利益は108億900万円で同31・3%減。ポバール樹脂の汎用用途の販売量が減少したほか、PVBフィルムが景気減速の影響で苦戦。EVOH樹脂も米国工場の事故の影響が長引いた。