日本自動車タイヤ協会(JATMA)は5月14日、4月5~20日にかけて全国9ヵ所で実施したタイヤ点検などのとりまとめ結果を発表した。
同点検は、「4月8日タイヤの日」啓発活動の一環として、全国タイヤ商工協同組合連合会(全タ協連)と共にユーザーにタイヤの日常点検・整備の重要性を幅広く訴求することを目的に実施したもの。
報告書によれば、タイヤの点検を行った車両は、乗用車系が303台、貨物系が35台の計338台で、タイヤ整備の車種別状況は、乗用車系に63台、貨物系に13台のタイヤ整備不良が見つかり、不良率はそれぞれ20・8%と37・1%となり、合計で22・5%となった。
設備不良を項目別に見ると、空気圧不足が最も多く乗用車系と貨物系の合計で69件に上った。
空気圧不足は、自動車燃費に悪影響を与えるのみならず、安全走行にも影響する。このため、空気圧が不足していた場合には、その場で空気を補充しつつ、ドライバーに対しては、空気圧管理の励行を呼びかけた。
そのほか、タイヤ溝不足が同4件、変摩耗が同5件、釘・異物踏みが同1件、その他が同3件となった。
同点検に合わせて、ドライバーに全6項目のアンケートを行い、336人の回答を得た。
それによると、「誰が空気圧点検を行っているか」の設問では、ガソリンスタンドスタッフとの回答が最も多く、全体の40・1%に上った。
そのほか、各設問で回答が最も多かったのは「前回いつ頃空気圧点検を行ったか」については「1ヵ月前」の41・8%、「空気圧点検の頻度」については「2~3ヵ月に1回程度」の36・3%、「空気圧以外のタイヤ点検を誰が行っているか」については「カーディーラー」の28・9%、「空気圧以外のタイヤ点検の頻度」については「年2回程度」の34・5%、「空気圧以外のタイヤ点検で何を点検したか」については「タイヤ溝」の 29・5%となった。
JATMAと全タ協連は、同点検結果を踏まえ正しい空気圧管理が安全走行やエコドライブの基本であることなどをなお一層啓発していく。