豊田合成は5月15日、自動運転時代に対応した内外装部品のモジュール開発を加速させるため、光学設計・評価に強みを持つ山形市のスタートアップ企業であるイムザック社に5000万円出資したと発表した。
今回の出資により、同社は、イムザック社の光学分野における知見を組み合わせ、LIDARで用いる赤外線を透過する外装部品や、機器操作に光を活用する内装部品の開発など、新価値の創出を進めていく。
なお、今回の出資は、同社が今年1月に新設したコーポレートベンチャーキャピタルの専門組織による投資の第1号案件で、出資後の出資比率は19・1%となる。
自動運転技術の進展に伴い、今後、周囲の車や歩行者、道路形状などの周辺環境を認識するためのセンシング機能や、車と人がコミュニケーションするためのHMI機能を搭載した部品が増えていくと見込まれる。この潮流を踏まえ、同社は、長年手がけてきたフロントグリルやコックピット、ハンドルなどの内外装部品に、センサなどの電子部品を融合し、安全・快適を支える機能と魅力的なデザインを両立するモジュール製品の開発を進めている。