不二ラテックスの19年3月期連結決算は、売上高が83億3700万円で前期比5・2%増、営業利益は6億1000万円で同5・8%減となった。
価格競争激化、新製品販売に向けた販促費投入、設備導入等の利益圧迫要因により、減益となった。純利益は、前期に減損損失を計上した関係で大幅な増益となった。
セグメントのうち、医療機器事業は、売上高が27億3900万円で同24・8%増、セグメント利益は、1億500万円(前期は9500万円の損失)。増産・増収効果、製造ライン改造による稼働率向上等により、増益となった。主力のコンドームは、国内では新素材コンドームSKYNの定番化やネット販売の伸長により増収となり、輸出は、日本製高品質を訴求した営業活動が奏功し売り上げが拡大した。メディカル製品は、超音波診断装置等のプローブカバー、内視鏡用の医療バルーンを中心に堅調に推移した。
20年3月期の通期予想は、売上高が86億円で前期比3・1%増、営業利益が8億円で同31・0%増を見込んでいる。
なお、精密機器事業は、売上高が49億8400万円で同2・3%減、セグメント利益は9億3100万円で同17・5%減。
SP事業は、売上高が4億8300万円で同5・1%減、セグメント利益は2100万円で同2・7%減だった。