本紙は今年3月時点で全国の有力ゴム商社を対象に「2019年3月の景気動向と2020年の景況見通し」に関するアンケート調査を実施した。それによると、2020年の景況見通しについては「緩やかに下降する」「変化なし」が3割弱で最多となった。ここ数年、日本経済が緩やかな回復をたどり、ゴム商社の業績も堅調に推移してきた。ただ、米中貿易戦争の激化を背景に、ゴム商社の業績にも陰りが出始めている。
◆19年3月時点の景気動向
2019年3月までのゴム業界の景気動向についての設問では、「変化なし」が40・7%、「緩やかに下降している」が22・2%、「悪化している」が14・8%、「変化はあまりないが、明るい兆し」が11・1%、「拡大している」が7・4%、「緩やかに回復している」が3・7%という回答結果となった。
うち、悪化しているもしくは緩やかに下降していると回答した企業は合わせて37・0%。一方、緩やかな景気回復もしくは拡大していると回答した企業は合計で11・1%。悪化していると緩やかな下降の値が緩やかな景気回復と拡大しているの値