主要上場ゴム企業の22社の2019年3月期決算が出揃ったのを受け、売上高をランキングした。
米中貿易摩擦の激化などで世界経済の先行きに不透明感が増す中、19年3月期の増収企業は17社で前期比4社減となった。
首位の豊田合成は主力の自動車部品事業が日本での新型車効果や米州での拡販などで増収。2位のNOKはシール事業が増収だったが、電子部品事業は高機能スマホの生産減による需要減で2割近い減収となったことが響き全体も減収となった。
3位のJSRは前期の4位から順位を一つ上げた。主力のエラストマー事業は、SSBRの販売数量を伸ばしたことや、製品価格の改定なども寄与し増収。さらに、合成樹脂事業が2倍近い増収、ライフサイエンス事業の伸長も全体を押し上げた。
なお、増加率が最も大きかったのは9位のニッタ。主力のベルト・ゴム事業やホース・チューブ事業が順調だったことや、17年末に東洋ゴム工業グループ(TOYO TIRE)より取得した化工品事業も売上増に貢献した。